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2014年8月15日から17日にかけて、東京ビックサイトで行われたコミックマーケット64。今年は一日目・二日目ともに17万人、三日目が21万人で合計約55万人が参加しました。今年は大物歌手、小林幸子が参加した今年の夏コミ。その熱気をお伝えします。 ◯徹夜組についに警察まで出動コミケ側にとって一番厄介な組と言えるのが徹夜組。コミケにはいつもこれに悩まされていたが、今年はついに警察まで来る騒ぎとなってしまったそうだ。 更には、3日には安倍総理も来るという噂も飛び交っており、徹夜組は駆逐されるだろうと思われていた。しかし、実状は果たしてどうだったのだろう? ◯安定の艦これ金曜初日は今年から独立ジャンルとなった艦隊これくしょん(艦これ)をはじめ、ゲーム関係のサークルで盛り上がった。特に艦これ枠は男性のみならず女性にも人気があり、特に島風は大人気だった。また、長門など比較的露出度が高いコスプレも目立った。また、艦これ以外にもラブライブ!のコスプレも多く見られた。 館内はコミケ雲らしきものは出ず、外も比較的涼しかったのだが、参加者たちの熱気がこみ上げるほどの大混雑で、身動きできない状況もあったり、参加者がぶつかる光景もしばしばだった。また、一部のサークルでは午後の段階で売り切れになったところもあったなど、安定の人気度を誇っていた。 一方では、女性向けでは戦国BASARA、うたプリが大人気。アニメその他枠では今季から第二期が始まった「Free!」が人気を呈し、こちらも艦これ列並とはいえないが女性たちの列でごった返していた。 ◯JC枠では黒バスで女津波も二日目のジャンプ枠は相変わらず黒子のバスケが大人気。その次に銀魂も安定した人気を誇っていた。その中でも、今年からアニメ化が始まったハイキューなど、ニューカマーも増え始め、人気が分載しているのが特徴的だった。西では進撃の巨人が人気を博した。 しかし東館は東方島が熱かった。今での女性率が一気に男性率にかわる瞬間は見もので、まだまだ艦これに負けられない勢力を保っていた。 ◯企業ブース、安定のなのは完売も?企業ブースはTYPE:Moonをはじめ、アニプレックス、文化放送、ガールズ・パンツァーが大人気。初日から長蛇の列を形成した。しかし、強風のため看板が倒れたり、中には看板が折れてしまうというアクシデントも発生した。 ◯超ド級大混雑の三日目、やっぱり原因はあの人三日目は男性向け、そしてオリジナル制作の他に、ボーカロイドや歌ってみたなどの音楽、デジタルデータなどネットコミュニティから派生した配布物がメインとなった。 しかし、今年はそのデジタル系サークルに異変が起こっていた。というのも、東5ホールに入った途端、「ラスボス」こと小林幸子がサークル参加したのだ。彼女は前から紅白歌合戦でもラスボスとして讃えられたが、まさかのニコニコ動画で再び人気を博し、ニコニコ超会議に参加するなどニコニコファミリーの一角を形成するほどになった。今回は同動画サイトで上がったボカロ曲のカバーアルバムを配布。買えなかった人も小林幸子をひと目見ようと集まり、艦これ、東方の数倍、いや、それ以上の人口密度を経験した。ちなみに当日の彼女は電装はせず(当たり前だ)、バンダナに紺色の作務衣らしき衣装をまとっていた。 先日のニコラジでもやまだひさしに言われたとおり隣サークルのビートまりおさんとの合同サークルとなったが、これはビートまりおさんにしてもむしろうれしい相乗効果となったのではなかろうか。 あと、CDなどの配布物は頒価が千円〜二千円と高めで、すぐにお金が飛んでいってしまった。そのせいか、ATMはどこも長蛇の列を形成していた(いつものことかw)。 ◯熱中症対策でどうしても露出度が高くなってしまう??コスプレでは東方、進撃の巨人、まどかマギカ、ラブライブをはじめ、前述通り艦これの、特に島風のコスプレが目立っていた。中には水着一丁に近い女性もいたが、驚いたのは男性でも水着一丁がいたこと。Free!の影響もあったのかもしれないが、中にはビキニパンツ一丁なんて人もいた。やはり暑い時期に行うもので、露出度が高いコスプレはちょうど暑さをしのげるのだろう。これが冬だったらどうするのか。 ◯取材陣がごった返し今年は小林幸子の参加もあり、報道陣が多く詰めかけた。NHKのテレビカメラがよこぎったり、ヘリからの空撮がでてきたり、外はマスコミのやりたい放題になってしまった。しかし、今年ばかりはやり過ぎではないか?小林幸子がコミケに参加することはサプライズではあったものの、だからといって一斉に取材陣が詰めかけたらたまったものじゃない。特に取材免疫がないとされているコミケならばなおさらだ。 ◯参加人数、今年は55万人今年の参加人数は述べ55万人。その中でも3日目が21万人、全体の38%というから、それは間違いなく小林幸子効果といってもいいだろう。しかし、それをさばききれなかった準備会、そして報道陣のいいようにされてしまい、混乱と混雑を招く結果となってしまった。 コミケスタッフにも言われたとおり、何が起こるかわからないのがコミックマーケット。今年の夏コミは、小林幸子のサプライズ参加で幕を閉じた。 (文・仙童孝義) PR |
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